CityDO!
『森と渓流とログハウス』 

 第14話  暮らし始めて早10ヶ月


ログハウスで暮らしだしてから、10ヶ月になろうとしています。
夏に引っ越し、思った通りに家の中に風が抜け、扇風機さえいらない夏でした。
夜、仕事から帰ってシャワーを浴び、テラスに座り星を眺めながらのビールの美味さに少々腹が目立った夏になりました。

秋はゆっくりと時間が流れていきました。
少しずつ、少しずつ、紅らいでいく山を見ながら一日一日を過ごしました。
夜には、虫の音が心地良いBGMになり、ビールから日本酒へと杯がすすみます。
中秋の名月の夜は、月明かりだけで酒が飲めるんです。
時折雲が月をさえぎり、目の前のお皿さえ見えなくなるほど暗闇になり、流れ過ぎると、じんわり、ほわ?んと、ぐい飲みが目の前にあらわれたりしました。

秋が流れ過ぎていくのを、しんみりと感じる暇もなく、寒い冬が突然のように訪れました。
温度計は毎日氷点下を指し、積もる雪は今年は少なかったそうですが、その代わりに厳しい木枯らしが、顔を刺すような毎日でした。
辛い寒さの暮らしでしたが、クリスマスまでにと、頑張って暖炉を作ったおかげで、 暖かい新年を迎えることができ、家族みんなで楽しい正月を過ごすこともできました。

そして今、新緑の盛りの春を迎え、子供達も進級進学し、元気一杯で学校から帰ってくる子供達の活き活きとした笑顔とエネルギッシュな山の新緑の中で、
昼は山へ、夜は街への暮らしが始まりました。
山に咲いている、綺麗な花を見つけては、そーっと土から掘り出して、家の横の斜面に植えています。
まだまだ殺風景な斜面ですが、鳥が集まり蝶が舞い、自然に緑が増えていけばいいなぁ、と想っています。

ログハウスの方はというと、最近2階の天井部に初めて結露が起きました。
家の中は暖かく、熱気が上へ上へと集まりますが、朝晩はまだまだ10度を切ります。
その温度差から生じたのでしょう・・・
子供達の朝一番の仕事が決まりましたね。
 
それからセトリングのチエックをしました。
ログ材の中を通っている通しボルトを手で締めるんです。
家の外回りは簡単ですが、中に通っている通しボルトを締めるには、床下に入り、匍匐前進して這いつくばって床の下に出ている通しボルトを締めなければならず、これはなかなか・・・ちょっと痩せなければなと、実感!



★ここで少しセトリングの説明を・・・ 

英語で沈む・落着くという意味です。ログを含め木材は伐採すると乾燥し収縮します。
縦方向に収縮することはありませんが、横方向には収縮し、痩せます。
壁として丸太を横に積み上げたログが一本一本乾燥して少しずつ収縮します。 
さらに ログ自体の重みでログ壁全体が下がってきます。
この現象を一般的にセトリングと呼んでいます。
このセトリングのために建具廻りや階段の設置には普通の建物とは違う対策が必要です。
ハンドカットのログはもちろんマシンカットのログにもセトリングは起こります
機械でしっかり乾燥させていても木は生きていますので多少の変化はおこります。
だいたい建築後3年目ぐらいでセトリングはようやく落着いてきます。
その間はログの中を通っている通しボルトの調整や柱のジャッキの調整、階段下のスペーサーを抜くなどの作業が必要です。

これから、ログハウスを計画中の方は、設計者とよく相談してセトリング防止のための施工をしっかりお願いしたほうが良いです。



皆さんはGWをいかがお過ごしでしょうか?
ゴールデンでない方もたくさんおられると思いますが・・・
まっ、たまには息抜きをして下さい。
天気のいい日は公園にでも行って、ビールを飲んで昼寝なんてのもいいかも知れません。
ダラダラしたっていいですよね。
春なんだし、ビールが美味いのは仕方いですよ。
 
楽しい連休になりますように・・・・


 

<< back<<   >> top <<   >> follow >>

| | | | | | | | | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23